ウィスリング・ストレイツを和訳すると「風の鳴る海峡」になる。
ロマンチックな響きだが、実際のコースを見ると小惑星の表面のようなデコボコした穴だらけの平面とミシガン湖から吹く風に甘い感傷は吹き飛ばされる。
もともとはアメリカ軍の基地があった場所に、ピート・ダイが土を削り、小山を築き、小さなバンカーを無数に作って非常に特色のあるコースを創り上げた。
特徴はなんといってもバンカーの多さ。全部で967という途方もない数字だが、実際に試合で選手たちの前に立ちはだかるのは50ぐらい。その他はそれほどプレーには関係しない。
実際に選手たちが手こずるのは、グリーンの速さ。
名匠・ダイが手塩をかけて難しくしたこのコース、最終的にダイは6アンダーぐらいを優勝スコアに想定して手入れをしたそうだが、世界のトッププロたちはダイの挑戦にどう応えるのだろうか?
ホール1の解説へ